妊婦の葉酸の必要量は?本当に必要?必要時期はいつからいつまで?

妊婦 葉酸

妊活をしている「葉酸」という言葉をよく聞きます。妊婦は特に食事やサプリメントから積極的に葉酸を多く摂取すべき、と言われています。

先天的な病気のひとつを予防できるともいわれる葉酸の必要量や摂取時期について調べてみました。

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妊婦の葉酸の必要量は1日どのくらい?

妊婦は積極的に葉酸を摂りましょう、といわれても「どれくらいとればいいの?」と不思議に思いますよね。

葉酸とは水溶性ビタミンの一種でビタミンBなどの仲間です。ビタミンなどの栄養素は健康維持管理のために一日に摂取すべき基準量が厚生労働省から示されています。

葉酸の場合は、次のような量が示されています。

<18歳以上の男性と女性の場合>
推定平均必要量:200マイクログラム/日

推奨量 :240マイクログラム/日
耐容上限量 :900マイクログラム/日

<妊婦の場合>
推定平均必要量は+200マイクログラム/日

<授乳中の場合>
推定平均必要量は+80マイクログラム/日

<妊娠を望む女性・妊娠した可能性のある女性>
推定平均必要量は+400マイクログラム/日

だいたい、このくらいを目安に摂取したほうがいい、と言われています。男女に限らず18歳以上の人は200マイクログラム以上、妊婦の場合は400マイクログラム以上が1日に必要ということになりますね。

妊娠中は自分の体だけでなく、胎児にも栄養を送らなければなりません。摂取カロリーが2人分というわけではなく、「栄養素が通常よりも多く必要になる」と考えるといいかもしれませんね。

葉酸に限りませんが、ダイエットをしたり、偏食をしていると摂取する栄養分が偏ってしまいます。栄養が偏った状態が続くと疲れやすかったり、口内炎が出たり、風邪を引きやすくなったりしますよね。

お腹の中で胎児を育てている妊娠中はいつも以上に不足し易く、体調不良に陥りやすいので葉酸に限らず、多くの栄養素をバランス良く積極的に摂るようにしたいですね。

妊婦に葉酸が必要なのは聞くけど本当に必要性はあるの?

妊婦は葉酸がたくさん必要と言われていますが、その一番の理由は「赤ちゃんの先天的な病気を予防できる可能性があるから」です。国際的にも知られていることは「二分脊椎症」という先天的な病気に対する効果です。

二分脊椎症とは

本来ならば脊椎の管の中にあるべき脊髄が脊椎の外に出て癒着や損傷しているために起こるさまざまな神経障害の状態を言います。主に仙椎、腰椎に発生しますが、稀に胸椎、頚椎にも生じ、その発生部位から下の運動機能と知覚が麻痺し、内臓の機能にも大きく影響を及ぼします。
引用元:日本二分脊椎症協会 http://sba.jpn.com/spinabifida

簡単に言うと、脳と全身を繋いでいる神経が背骨の中に収まっていないだけでなく、癒着してしまって全身に脳からの指令を正しく伝えられなくなる先天的な神経の病気です。

このため足が動かせないというようなものから、排尿・排便といった機能が正常に機能しないといったような内臓の異常など、人によって様々な症状が現れます。

二分脊椎症の原因

(1)栄養学的原因(葉酸不足)
(2)環境的原因(糖尿病や肥満、てんかん薬の服用、ビタミンA過剰摂取など)
(3)遺伝的な原因

二分脊椎症の原因のひとつに葉酸不足が挙げられています。葉酸は奇形を予防したり治療したりする薬ではないので「必ず効果がある」「予防できる」と断言することはできません。

ですが葉酸を十分な量、摂取すると先天的な奇形が起こる原因のひとつをなくすことができます。

そもそも妊娠していなくても、ビタミン類が不足すると肌荒れ、疲労、貧血、免疫力低下などの体調不良になりますよね。

ダイエットしたり、忙しくて偏食気味だったり、食事の時間や回数がまちまちだったり、肥満だったりすると、どうしても体内のミネラルバランスが崩れたり、ビタミンなどの栄養素が不足しがちです。

なかでも煙草を吸う人は著しいビタミン不足に陥り易いと言われています。

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妊娠する、ということは「新しい命を体内に宿す」ということです。自分の体の中で赤ちゃんが成長するということは「ひとりの人間を作り上げる材料を自分が揃えてあげないといけない」ということですよね。

自分の体調をベストにした上で、赤ちゃんが成長するために必要な材料をしっかり体に蓄えたいですね。

妊婦の葉酸が必要時期はいつから?

妊婦は葉酸が必要と言われますが「いつから積極的に摂ればいいの?」と疑問に思いますよね。じつは妊婦になる前から(妊娠を自覚する前から)摂取していなければならない、と言われています。

先に挙げた指針を見ても「妊娠を望む女性・妊娠した可能性のある女性:推定平均必要量は+400マイクログラム/日」となっています。

精子と卵子が出会うと受精卵になります。受精卵は次々と細胞分裂していって脳・心臓・肺・胃など神経系や臓器が次々と作り上げられていきます。

脳や神経、心臓といった重要臓器は最初に完成します。葉酸を摂取して防ごうとしている二分脊椎症は妊娠3週頃に神経系がうまく形成されなくて発症すると言われています。妊娠3週頃といえば受精してすぐの時期です。

妊娠検査薬で妊娠がわかり「葉酸をとらないと!」と思った時にはもう、脳や脊髄、神経系は完成しているんですね。

ですから、葉酸は「妊娠初期に摂取することが必要」ではなく「妊娠が解る前から摂取していなければならない」というわけです。

私は一度、流産経験があります。初めての妊娠が流産になりました。流産前は「赤ちゃんが欲しい」とは思っていましたが「妊活」とか「葉酸が大切」というようなことは一切、頭にありませんでした。

流産を経験した時に看護師さんから助言されて「葉酸」を知り、次の妊娠に向けてサプリメントで積極的に摂取するように心がけました。

決して「私が葉酸を摂っていなかったから流産した」わけではありません。そして、次に「葉酸を摂ったから妊娠・出産できた」わけでもありません。

ただ、葉酸が重要な役割を果たす可能性がある、ということは確かです。

なお、私は貧血気味だったこともあり、「葉酸」「鉄」を同時に摂取できるサプリメントを選びました。仕事をしていて、食事の回数や内容に不安があったのでサプリメントは心強い味方でした。

妊婦の葉酸が必要時期はいつまで?

妊婦はおよそ2倍の量の葉酸を摂取するのが望ましい、と言われています。ですが、妊娠中ずっと積極的にとり続ける必要があるわけではないようです。

二分脊椎症については、妊娠初期から妊娠12週まで1日400マイクログラムの葉酸を摂取するとリスクを低くできると言われていますから、その期間は重点的に摂り続けるといいですね。

ただ、妊娠12週を過ぎたから、といって摂らなくていいわけではありません。妊婦でなくても1日あたり200マイクロイグラムは必要な水溶性ビタミンですから、その量は継続的に摂取するようにしたいですね。

また、授乳中は「通常時+80マイクログラム/日」が必要と言われています。ですから、出産後は再び、摂取量に気を配るようにしましょうね。

食事で葉酸を十分とることができない場合は、サプリメントがおすすめです。サプリメントは葉酸だけではなく他のビタミンやミネラル類を一緒に摂ることができるものがたくさんあります。

サプリメントは商品によって成分の割合が異なりますから時期によって都合のよいものを選ぶといいですね。

なお、複数のサプリメントをとる時は「成分の過剰摂取」に注意が必要です。AというサプリメントとBというサプリメントを一緒に摂るとき「両方に入っている栄養素」がないか十分確認してください。

まとめ

サプリメントは手軽に利用できますが、食品と違って「特定の成分が凝縮されているもの」です。栄養素には望ましい1日の摂取量が設定されており、上限もあります。

妊婦の場合は「過剰摂取」が胎児に影響を及ぼすケースもありますからサプリメント選びは慎重にしてくださいね。

妊婦というより妊活中の女性に必要不可欠とも言える葉酸は二分脊椎症予防に効果があると言われています。しかし、積極的に摂るのは妊娠12週目くらいまでで、それ以降は過剰摂取や他の栄養素の摂取バランスに気を配りたいですね。

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